写真部一年のカメラ女子です はじめまして
週末の締切はテスト前より恐怖なんです
部長に怒られる日々と恋愛とは縁のない生活
待って このままじゃ撮りたい作品 撮れないよ
あー気になるあの人に慰められたい...
こうなったら職権乱用 私の気分で今週はイケメン特集
なりふり構わずでごめん 時間がないのです
取り巻く女子から私の一眼レーザービームで
君の決まった顔だけを華麗に撃ち抜いて見せるから
どんな表情さえも絵になる君に夢中です
ピントが合わないのは君が悪いんだからね
大切なカメラがファンデで汚れちゃう 申し訳ないよ
つけまとアイシャドウ キラキラで可愛い そんなわけない
キレイに着飾ってるのに そんな私を見つけてくれない
だってそりゃバレないように隠れちゃう... 職業病
あー独り言が多いのもそんな理由
もうちょっと気づかれちゃうような
匂わせ加減で接近してみようかしら
出来たら苦労はしないよ 度胸がないのです
君の名前のフォルダを開けばいつも横顔で
自分の臆病な気持ちと足りない技術に泣きたくなる
ベストポジション押さえて 明日は正面から狙らうよ
開き直った私の視線を覚悟してね
校内新聞一面飾れるニュースよりもこの一枚
下心ちゃんと隠して あなたを見つめるんだ
シャッター切った瞬間にこっちを振り向かないでよ
まるで私が隠し撮りしてるみたいじゃない 冤罪だ
まあ隠し撮りだけどね もう抑え切れないよね
加工してあーしてこーしてどうしてくれようかしら
校舎の影から自慢のレンズで君を狙うけど
ファインダー越しだったらギリギリで見つめていられるのです
震える指先で優しく半押しフォーカスロック
ピンと来てないのは自分の気持ちだけだ
ちゃんと言わなきゃ…「好き」